脂質異常症の薬、夏も続けることが大切な理由

夏に薬を止めてしまいやすい理由

夏になると、体の調子がよくなったと感じる方が増えます。冬の重だるさが和らぎ、「もう薬は要らないかも」と自己判断で内服をやめてしまう方が、毎年一定数いらっしゃいます。

脂質異常症(血液中のコレステロールや中性脂肪の値が高い状態)は、自覚症状がほとんどありません。体の感覚だけでは「よくなった」か「悪いまま」かの区別がつかない病気です。薬を止めても体がすぐに何かを訴えるわけではないため、つい油断してしまいがちです。

なぜ脂質異常症の薬を続けるのか

脂質異常症を長期間放置すると、血管の壁にコレステロールが少しずつ溜まり、動脈硬化(血管が硬く・狭くなる状態)が進みます。動脈硬化は、心筋梗塞(心臓の血管が詰まる病気)や脳梗塞(脳の血管が詰まる病気)のリスクを高めます。

これらは前触れなく突然起こることがあります。コレステロールを下げる薬は「症状が出たときに飲む」ものではなく、「見えないリスクを日々下げておく」ためのものです。自己判断での中断は、数値を悪化させるだけでなく、動脈硬化を静かに進行させる可能性があります。

夏の食生活と中性脂肪の関係

LDLコレステロール(いわゆる「悪玉」)だけでなく、中性脂肪の値にも注意が必要です。夏は冷たい飲み物(ジュース・ビール・甘い清涼飲料水など)を摂る機会が増えるため、中性脂肪が上がりやすい季節でもあります。

食事の変化が血液の数値に反映されるまでには時間差があります。「夏の間は体感で問題なかった」という感覚と、実際の検査値は一致しないことも少なくありません。

定期的な血液検査で「数値で確認」を

脂質異常症の管理に欠かせないのが、定期的な血液検査です。コレステロールや中性脂肪の値は自覚症状では分からないため、定期的に数値を確認し、治療の継続や薬の調整につなげることが大切です。

亀戸シンシアクリニックでは、血液検査のほか、血管の硬さを調べる血圧脈波検査(動脈硬化の進み具合を数値で確認できる検査)も行っています。「受診の間が空いてしまった」「薬を続けているが効果が気になる」という方は、ぜひ当院にご相談ください。

駐車場を完備しておりますので、お車でのお越しも歓迎です。ご家族の送迎でもお気軽にどうぞ。