花粉症の季節。症状軽減には早めの治療が大切です。
花粉症とは文字通り、花粉に対するアレルギー症状です。スギ、ヒノキを筆頭に、ハルガヤ、カモガヤ、ブタクサなど多くの樹木系花粉、イネ系花粉が原因となりえます。
花粉症治療の主役は抗ヒスタミン薬です。内服だけでも数十種類に渡ります。
抗ヒスタミン薬には、
「効果の強いものほど、眠気や口渇のような副作用も強い」
という原則があります。
最初に開発された第一世代抗ヒスタミン薬は効果も副作用も強力です。
薬局で市販されているものの多くは第一世代のものです。
その後、副作用が押さえられている第二世代抗ヒスタミン薬が普及しましたが、
概ね「眠くならない代わりに効果も乏しい」という位置づけで、
ごく軽症の方に限定してよく用いられます。こちらも、最近は薬局で入手可能です。
さて、問題はこの中間です。
2000年以降、「中等度の効果で中等度以下の副作用」に位置づけられる抵ヒスタミン薬が10種類以上発売されています。
この位置づけの抗ヒスタミン薬において大切なのは「個人との相性」に尽きます。
あるヒトにとっては「眠気が強くて使いづらい…」という薬が、別のヒトにとっては「眠気を起こさず効果もしっかり!」ということは決して珍しいことではないのです。
毎年キツイ花粉症に悩まされている方が「自分にあった一錠」に出会えると、世界が変わります。
当院では
- 相性の良い花粉症のお薬がある方には3ヶ月分(84日分)の処方
- まだ、「自分にあった一錠」が見つからない方には1ヶ月分(28日分)の処方
をおすすめしています。
お気軽にご相談くださいね。
シンシア医師