健康診断や人間ドックで、甲状腺が腫れていることを指摘され、当院を受診される患者さまは少なくありません。実際に拝見した後、甲状腺エコー検査、血液検査(甲状腺ホルモン・甲状腺腫瘍マーカーなど)を行うのが一般的な流れとなります。甲状腺エコーで腫瘍が見つかった場合、10mm以下であれば3〜6ヶ月後に再検することになります。大腸のポリープなどと一緒で、稀に癌化することが知られているからです。
エコー所見で腫瘍のサイズや内部構造の変化が無いか確認し、問題なければその後定期的な観察を続けていきます。もし、甲状腺がんが否定できないと判断された場合は、大学病院などで組織を採取して調べる病理検査を受け、診断を待つことになります。実際に甲状腺がんが見つかるのはほんのわずかな可能性に過ぎませんが、何事も早期発見は重要です。
健診や人間ドックで甲状腺の腫れを指摘された方は、あまり不安にならないためにも、一度ご相談くださいね。
シンシア医師