アレルギー検査は皮膚科で受けることができます

費用や検査の流れ、検査のみかたについて医師が解説します

厚生労働省の調査によると、現在、国民の3人に1人が何らかのアレルギー疾患であるというほど、アレルギー疾患に悩む人が増えています。かゆみなどや湿疹といった悩ましい症状を抑えるには原因物質(アレルゲン)を除去することが重要です。血液アレルギー検査である特異的IgE抗体検査について解説します。

特異的IgE抗体検査とはどんな検査ですか?

スギやダニ、小麦などの特定の物質に対するIgE抗体の量を測定します。
国内では150以上の項目を検査が可能ですが1種類から検査をすることが可能です。原因が思い当たり、特定のアレルギーを検査したい際に実施します。
何に対してアレルギーを起こしているのかわからない場合にはView39という重要な39項目を同時にセットで調べることができる検査がおすすめです。

アレルギー検査の費用は?

1項目調べるのに330円(3割負担の場合)かかり、1度の検査では最大13項目まで調べることが可能です。最大13項目調べた場合4,290円(3割負担の場合)かかります(150種類以上の項目の中から、調べたい項目を自由に選ぶことができます)。View39は39項目を13項目と同じ金額(4,290円)で検査を実施することが可能です。

View39で測定できるアレルゲンは?

主要な食物アレルゲンや、季節的な花粉、室内のアレルゲン(カビやペットの毛など)を一度に調べることができます。

検査結果をどう見ればよいですか?

検査結果は、クラス0~6までの7段階で評価されます。

基準値:クラス0は陰性であり、血液中にIgE抗体がない、または検出できないほどの量ということを意味しています。
異常値:クラス1は偽陽性、クラス2~6は陽性であることを示しています。


特異的IgEの値が高いからと言って必ず症状が出現するとは限りません。あくまで診断の補助としての位置づけであり、陽性となったすべての食品を制限する必要はありません。陽性であるものを食べたときに発疹やかゆみが出現・悪化しないか気に止めるきっかけとして参考になります。実際に症状が悪化する場合は除去を行うか医師と相談をしましょう。

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シンシア医師